だいてんねん ~月5,000円のミュージックライフ~

音楽、楽器、モノづくりが好きな20代後半既婚子持ちサラリーマン(男)が、月5,000円のお小遣いでエンジョイするミュージックライフを綴ります。

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読書感想文 横溝正史『本陣殺人事件』

 

本陣殺人事件 (角川文庫)

 
こんにちは
 
いとう(@daitennen5)です。
 
4年ほど前から電車通勤となったため、電車で本を読むようになりました。
図書館で色々なジャンルを借りてきては読み、借りてきては読み、、、
それまではほとんど読書をしてこなかったので、電車通勤をきっかけに本を読む習慣がつきました。
 
しかし、肝心の内容をすぐ忘れます。
100冊は読んでると思いますが、ほとんど憶えてない。
もったいない!
 
 
これはイカンと思い、今回から読んだ本の感想文を書くことにしました。
 
思い返せば夏休みの宿題で絶対出された読書感想文。
僕は書き始めれば案外スラスラ書けちゃうタイプだったので、文章を書くことに関してはそこまで苦ではなかったです。(質は知らん)
 
ただどの本にするかの選定と、本を読むのがめんどくさかった。
かなり間引きながら読んで、読んでない箇所はうまいこと想像し感想文を書いていた気がします。
どうしようもないやつです。
 
このシリーズではそんなことはないようにちゃんと全部読んだ上で、小学生並みの感想文を綴っていきます。
 
 
 
今回の読書感想文は横溝正史 『本陣殺人事件』です!
 
若干のネタバレ含みがちになると思います。
小学生並みですのでそんなうまいことできません。
まだお読みでない方はお気をつけください。
 

 

それではお付き合いくださーい。

 
 
目次
 

概要

推理作家 横溝正史が1946年に発表した 『本陣殺人事件』。
 
終戦後 まもなく連載されたこのこの作品は著者の初の本格推理小説として書かれたそうです。
同時期に『蝶々殺人事件』という推理小説も執筆されていたことが、巻末に書かれていました。
僕は小説を書いたことなんてないのでよくわからないのですが、2つの物語を同時に執筆するなんて可能なんでしょうか。
しかも推理小説というトリックが複雑に絡み合った物語を同時に書くなんて想像つきません。
凄い集中力ですね。
 
ちなみにあの有名な私立探偵 金田一耕助が初登場したのがこの『本陣殺人事件』です。
 
 
僕は推理小説なんて「ズッコケ3人組」以来読んでなかったのですが、読み始めたら次の展開が気になり気になり、どんどん読み進めてしまいました。
めちゃくちゃ面白いですね。推理小説
 
これからどんどん読んでいこうと思います。
有名すぎる『八つ墓村』や『犬神家の一族』も読むぞおお!
 
では読書感想文、よかったら読んでいってくださーい。
 

あらすじ

岡山の田舎でおこった殺人事件の物語です。

死んでしまったのは田舎のえらいお屋敷の長男・賢蔵とその妻・克子。

この二人の結婚式が行われた日の深夜、離れの屋敷で眠っているところを刀で襲われたのです。

現場の状況から殺害されたと思われるのですが、誰かが侵入した形跡も逃げた形跡もない密室です。

残された証拠に謎が多く警察の捜査は難航します。

その謎を解くために金田一耕助という若い私立探偵が登場し推理を始めます。

この青年は冴えない風貌で吃りぎみ、しかし推理は一級で他の人にはない洞察力、そして人懐っこさを持っています。

事件は金田一の登場で様々な謎が解けては、また新たな謎が生まれます。

殺害現場の状況からまず疑いをかけられた怪しい人物「3本指の男」。

警察や被害者の家族から疑いをかけられる怪しいその男を中心に捜査は進みますが、金田一だけはどこか違う観点で推理を進めます。

死んでしまった賢蔵や克子の周辺や過去を調べていくと、新たな事実が判明します。

そこから金田一は犯人を突き止めます。

果たしてそれは「3本指の男」なのか。

又はその他の家族なのか。

というお話。

 

読書感想文

この物語を読んでみた感想は面白い。とにかく面白かった。

なによりもやはり金田一耕助というキャラクターが魅力的です。

僕もすぐこのキャラクターに愛着がわきました。

まず彼の言動からは愛嬌が溢れています。

なのに頭がいい。

ってことは最強です。

 

みんなが疑う「3本指の男」ですが、金田一はその疑惑を最初から否定しているように映ります。

この時点でヒーロー性が溢れています。

金田一にたくさんの人が魅了されていくのが納得できます。

 

金田一以外にも魅力的なキャラクターだと思ったのは、死んでしまった賢蔵です。

賢蔵がどのような人物か、金田一はその点にも注目し捜査していきますが、徐々に判明する賢蔵の人柄や、思考がとても魅力的に感じました。

賢蔵の持ち物や言動からは几帳面だがどこか狂気じみた本性が見え隠れする。

お屋敷の長男という地位に生まれたものの苦悩がヒリヒリと伝わってきました。

とても人間臭い人物に感じました。 

 

まとめ

当たり前ですがこの手の小説は犯人が読者にもわからないように書かれています。

推理小説をまともに読んだことがなかった僕は、このスリリングな体験にすぐに引き込まれました。

何よりも思っていたよりも文章が読みやすく、スラスラと読めてしまいます。

なんの根拠もないのですがこの時代の推理小説は、古臭い文章で書かれていると思っていたので意外でした。

読まず嫌いは損をするだけですね。

今までこんなに面白いものを少しだけでもいいから読もうと思わなかったとは、、、もったいない!

金田一耕助が登場する物語はたくさんあります。

有名なものがたくさんある中で彼が初登場するこの物語を最初に読めてラッキーでした。

これからはその他の物語も読んでいくつもりです。

 

ぜひ『本陣殺人事件』読んでみてください。

あの金田一耕助の原点が描かれています。

横溝正史の本なら図書館でも借りられると思いますし、Amazon楽天でも気軽に買えますので。

 

ではまた。

 

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その他 読書感想文はこちらから↓

daitennen-life.hatenablog.com

 

 

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