読書感想文『宝島』ロバート・ルイス・スティーブンソン(坂井晴彦 訳)
それではお付き合いくださーい。
概要
僕は詳しくは知らないのですがとても有名な物語のようです。
あらすじ
読書感想文
冒頭でも書きましたが僕は冒険物語にはあまり興味がなく、海賊などの男のロマン的なやつが苦手です。
『ONE PEICE』も 砂島?あたりでリタイアしていますし、『パイレーツ・オブ・カリビアン』も1つも観たことがありません。
今回『宝島』を読むにあたって「こんな子供っぽいやつ!」と舐めていましたがすこぶる面白くスティーブンソンさんごめんなさいという気持ちです。
やっぱり面白く感じたのは宝島に上陸してからのお宝をめぐる抗争。
ジム、地主さん、お医者さん、船長たちからなる『悪いことをせずに宝がほしいチーム』と、荒くれ海賊ジョン・シルバーたち反逆集団『悪いことをしてでも宝がたくさんほしいチーム』との攻防は手に汗握るものがあり、僕も通勤電車の中で興奮しました。
抗争をしながらも、白旗上げて交渉するときは手出しはしないなど正直そんなん通用するんか?なんて場面もあるんですが、そういう男気溢れるところがこの物語の魅力なんだと思います。
最近コンビニとかで時々青年誌を立ち読みしたりすると胸糞悪い漫画だらけでしんどいんですよね。そういうのを見るといつまでも心に残るからツラいです。こんな残酷な絵とかシーン、誰が喜ぶんだろうと思ってしまう物語が多く感じます。
それにくらべこの『宝島』はさっぱりしてますね。
裏切りだなんだはありますが明快なカラッとした場面が多く気持ちがいいです。ジョン・シルバーは味方になったり敵になったり味方になったり敵になったり最後は逃げたりします。でも彼は彼なりの信念に従っている印象をうけます。そういうところもなんか人間臭くていいキャラですね。
あとは主人公ジム・ホーキンスはなかなか勇気がある行動ばかりで笑えます。
乗っ取られた船を取り返すため1人こっそりと錨の綱を切っちゃうところなんか無謀&危険すぎてよくやるなあと思いました。
主人公の活躍っぷりが冒険ものの醍醐味なのかもしれないのですが自分だったらようやらんわとか無駄なこと考えながら読んでしまいました。
あとは登場人物みんなが危険を冒してでもお宝はほしいという考えなのがなんかハッピーですね。現代だとみんながみんなお宝を欲しがらないと思うんです。正直僕もお宝そんな欲しくないなあと思ってしまいます。
でもこの物語の男たちはみんなお宝は絶対ほしいんです。ボロボロの海賊が持ってた宝島の地図なんて信用できなくないですか?でも彼らは絶対宝島に行けばお宝にありつけると思っているわけです。
こういう単純で明確なところが今の僕にはとても響いてこの物語が面白かったと思えたところなのかもしれません。冒険もの意外といいですね!
でも『パイレーツ・オブ・カリビアン』はこれからも観ないと思う!
まとめ
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