だいてんねん ~月5,000円のミュージックライフ~

音楽、楽器、モノづくりが好きな20代後半既婚子持ちサラリーマン(男)が、月5,000円のお小遣いでエンジョイするミュージックライフを綴ります。

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読書感想文『あしながおじさん』ジーン・ウェブスター(坪井 郁美 訳)

こんにちは
 
いとう(@daitennen5)です。
 
今回の読書感想文はあしながおじさんジーン・ウェブスター(坪井 郁美 訳)です!

あしながおじさん (福音館文庫 古典童話)

 

いわずもがな。THE 名作!

いつもの図書館、いつもの名作コーナーで借りてきました。

この作品の内容を「なんか支援してくれる話」ぐらいにしか把握していなかったので新鮮な気持ちで読むことができました。

いつもどおりなるべくネタバレにならないよう感想書いてみます!

 

では読書感想文お付き合いくださーい。

 
 
目次
 

概要

あしながおじさん』(Daddy-Long-Legs)はアメリカの女性作家ジーン・ウェブスター1912年に発表した小説児童文学作品である。 
みなさんご存知の通りとても長~く親しまれている物語です。
 
孤児院で育った少女ジュディが一人の資産家の目にとまり、毎月手紙を書くことを条件に大学進学のための奨学金を受ける物語であり、ジュディが援助者を「あしながおじさん」と呼び、日々の生活をつづった手紙自体が本作品の内容となっている。手紙中、ジュディ自身が書いたという設定で挿まれる絵もウェブスターの手による。
表紙にも描いてある挿絵がかわいいです。
 
 
身寄りのない少女に進学のための援助を行なう「あしながおじさん」は、現代日本では広く学生への援助者の意味で用いられ、遺児奨学金のための原資拠出を行なう人を「あしながさん」と呼ぶあしなが育英会交通遺児育英会等がある。
CMでも見ることが多いあしなが育英会もこの物語から命名されています。
このことから社会にとても影響を与えた作品ということがわかりますね。
 

あらすじ

孤児院で育った少女『ジュディ』。
彼女が書いた作文が孤児院評議員の1人の目に留まり、女子大学への奨学金を援助してもらうことになる。条件は大学に通う4年間、大学生活を月1回手紙に書きその評議員に送ること。(相手は返信のお手紙は書かないという謎な条件)
ジュディはこの評議員をチラ見したときに受けた印象から彼を『あしながおじさん』と呼ぶようになる。
孤児院での生活からの変化や同級生との出会い、勉強の悩みなどをユーモア溢れる文章で綴り『あしながおじさん』に送り続ける中で、ジュディはだんだんと成長していく。
大学卒業後も『あしながおじさん』へ手紙を書き続けるジュディ。
ある日『あしながおじさん』の正体を知ることになる。
 
 

読書感想文

面白かったです!

まさに名作。どんどん読み進めてしまいました。

概要にも書いてあるように主人公の少女『ジュディ』が支援者『あしながおじさん』に向けて書いた手紙がそのまま本の内容となっています。

この手紙の文章が面白い!ユーモア満載!

もともとジュディは文才を買われて大学通学の支援を受けることになりました。

その設定どおりでジュディ(作者)の文才が遺憾無く発揮されている感じ。

あしながおじさんにフランクに話しかけたと思えば次の手紙ではかしこまった文章にしたり、かわいいヘンテコな挿絵を挟んだり、読む相手が楽しむことを考えた文章になっていてサービス精神を感じます。

そしてそのサービス精神はそのままこの本の読者に伝わるのです。バズりライターのブログ読んでるみたいな感覚。

そんないい感じで大学生活が面白おかしく綴られているのですが、ジュディは本音を隠したり隠さなかったりしながら手紙を書きます。その塩梅が痛快です。

ホント、バズりライターのブ(略)

 

いろいろなエピソードの中で僕がグッときたのは、ジュディが2年生の夏休みに友達のマクブライド家に「キャンプ場に遊びに来ないか?」と誘われ嬉々としておじさんに報告。しかしあしながさん(の秘書)から帰ってきた返事は「そんなところ行ってはいけません。」です。

行く気バリバリなジュディはもちろん反発。あしながさんに対して猛抗議。

「なんでや!?なんで行ったらアカンのや!!? ワレ、納得できるような理由言ってみいや!」って書きまくりますが、返答は「行っちゃダメよ」の一点張り。あしながさん鬼。

結局ジュディは諦めます。(かわいそうだ!!!アホあしなが!)

今まで平和でほんわかしていた物語がこのエピソードによって急に現実味を帯びピリッと引き締まる感じがして僕は好きなんです。

 

そしてそんなこんなでジュディはいろいろ経験、成長し大学を卒業。作家活動を始めるのですが卒業後もあしながさんに手紙を書き続けます。彼女にとって手紙を書くことは生活の一部になっており、また孤独な作家活動の中で自分を奮い立たせる心の糧にもなっていたのです。

そんな時、意中の相手からのプロポーズを受けるが断ってしまう。

自分の育ってきた環境を告白することができない、受け入れられないかもしれない恐怖が彼女を襲いその心情をあしながさんに相談します。 

そこからあしながさんの正体が判明し、物語は完結。いい感じ(?)に終わります。

 

僕的にはあしながさんの正体に関してはちょっと気持ち悪いなというのが正直な感想です。

素直に感動した!とは思えないですねえ。

お金の力で女の子を自分の好みに育てて最後はいただきますって感じなのでちょっと気色悪い。ちょっとねえ、、、、ねえ、、、、(でも正直、男としては憧れちゃうような、、、)

僕的にはそんな結末は置いとくことにして、文章自体がユーモア、スピード感があってとても読みやすく少女が成長していく物語はとてもワクワクさせてもらいました。

 

結論!

僕もあしながおじさんになる!

 

 

まとめ

他の方はどんなことかいてるのかなあと、Amazonとか検索で出てくるレビューを見てみると、みなさん娘の成長を見守る親みたいな目線で感想を書いていて、読んでいるこっちが勝手に泣けてくる感じです。
多くの人に愛されている物語。
まだお読みでない方はぜひ読んでみて下さい!
 
 

 

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感想(6件)

 

 

その他の読書感想文はこちらから↓

daitennen-life.hatenablog.com

 

 

 

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