だいてんねん ~月5,000円のミュージックライフ~

音楽、楽器、モノづくりが好きな20代後半既婚子持ちサラリーマン(男)が、月5,000円のお小遣いでエンジョイするミュージックライフを綴ります。

だいてんねん ~月5,000円のミュージックライフ~

息子が初めてご飯を完食した日

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こんにちは

 

いとう(@daitennen5)です。

 

僕には4歳になる息子がいます。

とってもとってもかわいい息子なんですが、心配ごとが尽きることはありません。

 

例えば

・運動神経が悪い

    (ジャングルジムは1段目しか登れません。怖がる。)

・今日のことすら曖昧な記憶力

 (今日1番楽しかったことは? と聞くと前日の話題を話し出します。ふざけてるのかすらわからない。)

・アルファベットが好きすぎて、なんか怖い(アルファベットの折り紙に夢中。、もしかして天才!?)

・ピアノの練習がうまくいかない(集中しない、泣き出す、思い通りに弾けない)

 

などなど、、、いろいろあります。

 

そのなかでも気になっていたのが

 

「ご飯が完食できない。」

 

です!

 

もともと我が家の方針として

「どうしても食べれないものは残してもいい。」

としていて、ご飯を残してもそれほどキツく叱らずに過ごしてきました。

 

しかしそのような環境で育った息子は約4年間ご飯を中途半端に食べ残す子供に成長してしまいました。

最初はご飯の量が多いのかな?など妻と話していたんですが、量に関係なく半端な食べ残しをします。

赤ちゃんの頃はなんでもバクバク食べまくっていたんですけど、いつからか好き嫌いも多くなってしまいました。

 

あまりに食べ残しがひどいので

「お米や野菜は作るのが大変なんだよ。

残さず食べようね。」

と、何度も言ってみるよですが状況は変わりません。

こちらの余裕がない時には強く叱ってしまいました。

 

このままではイケナイと思い、図書館で『おこめができた!』という本を借りてきました。

おこめができた! (しぜんにタッチ!)

おこめができた! (しぜんにタッチ!)

 

 

この本はお米ができる過程を子供にも写真でわかりやすく解説してくれています。

この本を読んでから少し心境に変化があったようで以前よりもご飯を食べてくれるようになりました。

「ファーマーが作ったから」(英語が好きな子なんです)

と言って食べています。

 

が、

 

完食まではいかない。

なぜ!?

妻といろいろ作戦会議をしてみるんですけど、、、、どうにもならない。

 

 

そんなことを悩んでいたある休日。

家族3人で朝ごはんを食べて、ゴロゴロしていると外からエンジン音が聞こえてきたのです。

 

なんだろうと思って覗いてみると隣のお家の田んぼでコンバインが稲刈りをしていました。

 

我が家は賃貸のマンション暮らしなのですが、マンションの駐車場の裏は田んぼになっているという  のどかな地域に住んでいます。

 

息子はコンバインに大興奮。

YANMAR!!!もっと見たい!」

っと言って妻と駐車場に向かいました。

 

僕は家でなんじゃかんじゃやることがあったので留守番していたのですが、突然妻から電話が、、、

「駐車場見て!」

というので窓から覗くと妻が一人笑いながら田んぼを指差しており、息子の姿は見えません。

 

もしかしてと思い駐車場に向かうと

 

息子はおじさんが運転するコンバインに乗ってました。

 

どうやら駐車場で稲刈りの様子を見ていた息子に気づいて声をかけてくれたそうです

そしてコンバインに乗せる代わりに

「ご飯を残さず食べること!」

という素晴らしい条件を提案してくれました。

息子はしっかりと

「はい!」

と返事をしたそうです。

 

おじさんナイス!

 

結局2周ほど乗せてもらい最後は運転席で記念撮影させてもらいました。

終始うれしそうな笑顔の我が子をみて親の2人もニコニコ。

僕に関しては泣きそうでした。

 

コンバインに乗るなんてなかなかできない経験です。

親の僕ですら乗ったことありません。

ちょっとうらやましかった。

 

おじさんたちにちゃんとお礼を言って、家に戻ってからも

「ぼく稲刈りしたよ。ファーマーだよ。」

と言い続けていました。

めちゃくちゃ楽しくてうれしかったんだと思います。

 

 

その日の晩御飯。

息子は初めてお茶碗のごはんを一粒も残さず食べました。

 

感動。

その日の体験は確実に息子のこころに響き、意識を変えたのです。

親の僕がどんなに言っても変えられなかったものが、面識のないやさしいおじさんのご厚意で変えることができたのです。

ご飯を残さないことに対して彼自身が納得することができたんだと思います。

感謝です。

本当にありがとうございます。

 

きっと他の心配事や悩みも親だけの関りではなく、いろんな方々の助けを借りていくことで乗り越えていくことができるんだと思います。

 

今回はタイミングがよくコンバインに乗せてもらえましたが、農業体験やそのほかのワークショップに行けばもっと沢山いろんな経験ができると思います。

 

これからはもっといろんなところへ行き、一緒にいろんな体験をしていきたいと思います!

 

 

もし食べ残しをするお子さんのことで悩んでいる方がいたらコンバインに乗せましょう!

稲刈りをしましょう!

近場で体験できなくても遠くまで行きましょう。

その価値はあると思います。

きっとちゃんとご飯を食べてくれるようになりますよ!

 

 

おしまい